天国があるかないかなんて
2019年1月30日 趣味「にゃーん」
「にゃぁーん♪」
我が家では今日も微笑ましいかけ合いが聞こえてくるが気をつけろ! うち一つは妄想だ!!
白黒の、ハチワレの牡猫と真っ黒なドレスを着た愛ドールがまた真っ黒な翼をぷるぷるさせてキッチンの床に座り込んでいて、猫毛が舞う。ドレスにつく。
「にゃーん」
「にゃぁーん♪」
黒い所が白い猫毛で「あーあー」って感じになっている。職場のナースが猫毛真っ白のカーデを纏い出勤した時に「あなた」って思ったが「何か?」って反応だったのでスルーした。俺もきっと大差ない。(脳内)彼女はこれっぽっちも気にせずかわいいかわいい猫と遊ぶ。猫とともにあるのなら、当たり前のことだから。それを彼女は分かっている。かわいいかわいい水銀燈!
ある程度の誇張を含む。
猫を飼いたかった。ずっと飼いたかった。猫と一緒にいたすぎてどうにかなりそうだった。
実家の八匹の猫達は18歳とかで、老衰で、デブリンの称号を欲しいままにしていたくせに皆痩せて、短い間に目覚めない朝が続いた。
実家の猫は一匹になっていた。名前は王子。多分今16歳。
住んでいた三階の部屋に不満はなかったが、ペット禁止だった。だから、生まれて初めて自主的に引越し先を探し始めた。
すぐに候補は見つかった。今のところから歩いて数分、しかも駅により近くなる上にワンルームじゃない2Kで鉄筋。ここだ! と思った。
ただ気になるのはウェブの情報ではどうしても建物名が分からない。番地までしか開示されておらずその物件がどこにあるのか分からないのだ。
ぐぐった。すごいぐぐった。分かった。
駅に行くついでに何度か見てみた。それで気付いた。
ゴミ捨て場。次にベランダ。
洗濯物から察するに、この古めの団地の入居者は恐らくみんな高齢者で、そしてゴミ捨て場はカオスの一言でめちゃくちゃだった。ゴミ捨てルールに厳しい武蔵野市じゃないみたい。
正直いやだなあ、と思った。自分はご老人の介護に関わる仕事をしているから、こう、なんとなく、入居者層のエッジな感じがリアルに肌に感じた。猫と二人住むには申し分ないけど、おんなのこどころか、家族を呼ぶのもはばかられる、それが率直な印象だった。
けれどペットOKの物件は少ない。家賃そこそこで選ぶならなおさらだ。どこかで妥協しなければならない。それくらい俺は猫が必要だった。
年齢を重ねると停滞していく。それは我が身で実感している。
頭の中にあるのはいつも、お酒に弱くなったこと、失敗したこと、歯をごっそり失ったこと、それと同僚の死。
数年そればっかりぐるぐるしている。
多分三年前と今で何も変わりはないし、成長もない。できることといったらどこかへ行くことくらいしかないと思った。
決めかねたまま年は明けた。
ところで、俺は自分の特殊な活動の中である人と5年くらい交流を持っていた。
彼は言ってみれば「ちょっとイっちゃってる俺のファン」だった。アレな感じはあったけれど、やっぱり認められることは嬉しくて、何度となくチャットした。めんどいからボイスを要求をしたけれど、彼は頑としてそれを飲まなかった。曰く、「聞こえた声が変なオジサンだったらどうすればいいんですか」。知らない。そんなこと知らない。俺はもうとっくにオジサンだった。
言葉にするのなら、彼は俺に対して、ファンから友達になろうとしていた。
勝手に入っているチャットの内容は個人的で、感情的で、レスに困るものが多かった。
共通の話題には返したけれど、その多くを俺はスルーした。何度か感情的な言葉の羅列を経て、うんざりした俺は多分「そんなことを聞かせられても不快でしかない。俺は君の友達じゃない」的なことをタイプした。彼は激高した。
翌日帰宅すると長文の謝罪チャットが入っている。噛み合わない一方的な会話をこれでチャラにするつもりだろうか。そんなことが三回くらいループした。
君を気持ち悪いと思う理由、それは文章がどこまでも構って欲しい好意的反応を待ち続ける「恋する乙女モードだから」と言った。相手は男だ。特殊な活動は性的なものを含む。俺はゲイではないし、その活動も特殊だがヘテロだ。
「そうだよ、おれはあんた(の書くもの)が好きなんだよ、だのにあんたの(おれへの)不誠実っぷりたるや的なことを」
恋する乙女はかつてなく激高して俺への罵倒を羅列した。さすがに身の危険を感じた。ねとらじをしている頃より、俺は自分の住所を明かしていた。彼も知っていた。
翌日の職場、屋上の喫煙所で先輩に「刺されるかもしれないので出勤してこなかったら証言して下さい」と冗談交じりに言ったが九割がた本気だった。
好意のあるなしに、コミュニケーションの成り立たない相手がいることを初めて知った。
「にゃーん」
「にゃぁーん♪」
マイキャット「たった」は元野良猫だ。
ご家庭を巡回して可愛い反応を見せて、ご飯を貰っていた愛されキャットこと地域猫。
知らない人を前にしても「にゃーん」って呼びかけるしゴロゴロ言う。すり寄る。かわいい。
縁があってうちに来た。もう一年半くらい。
三つ子の魂的に、態度は媚び媚びだし、アマガミもうまい。友達が来ても臆せずにゃーにゃー言う。かわいい。
俺の視線をいつも意識している。俺がトイレに立つと瞬時に追ってくる。だから熟睡できない。
飢えた野良猫だったから、始めは食にも貪欲だった。満たされない。餌を食べても人のものを狙う。奪う。あまつさえ猫砂も食べる。不憫だし、俺は部屋で食事できないしで、半年くらい難儀した。朝早く出勤して職場で食べてた。あんまり辛いときには近所の焼き鳥屋に逃げてた。
「にゃーん」
「にゃぁーん♪」
収まった。治った。
たったは飢えなくなったので、人の食事を狙わなくなった。今ではお刺し身で一杯やれる。うれしい!
変われるのだ! 穏やかを認識できればきちんと適応できるのだ! それっきりそのままってことはないのだ!
俺の視線はいつも意識している。
けれど、コタツの中にもぐることでたったはそれを一時克服できるようだ。俺が見えない。俺からも見えない。コタツの中ではいくらでも眠れる。この猛暑の中コタツはある。
去年の二月、日課のスーモを見てたらこの部屋を見つけた。
ペットOKで小さな一軒家の一階。上は個人会社の事務所だった。夜や土日は誰もいない。隣人がいない。しかも安い! 決めた。
すぐに引っ越して、その月の下旬にたったをお迎えした。
幸せが始まった。そしてもう一年半。まだ幸せ。ずっと幸せ。
こんなに引きこもりだと思わなかった。俺は外に出ない。本気でまじで、外に出てない。
「にゃあーんにゃあーん」
「にゃぁーん?」
たったが窓の外に向けて呼びかけていた。いつもと違う声。あんまりずっと鳴いてるので見に行った。
外に白い猫がいて、たったと見詰め合っていた。
「にゃあーんにゃあーん」
「にゃぁーん?」
愛され地域猫だったたったは、よその猫に対してもまるで「おいでよ」と言うかのように、親しげに呼びかけ続けてた。
白い猫はびっくりして、そのまま10分近く見詰め合っていた。
うちの子になればいいのに! きっとうまくやれると思う!
「でももう一匹飼ったらぁ」
ん?
「もう貴方に依存してくれなくなって、寂しくなるんじゃなぁい?」
んあー
でも絶対、二人きりより、三人のほうが良くなるに決まってるんだよねだって三人から社会だから!
「今だって三人よぉ」
黒いドレスに白い猫毛をびっしりつけて銀様。
不思議そうな、笑顔。
「にゃぁーん♪」
我が家では今日も微笑ましいかけ合いが聞こえてくるが気をつけろ! うち一つは妄想だ!!
白黒の、ハチワレの牡猫と真っ黒なドレスを着た愛ドールがまた真っ黒な翼をぷるぷるさせてキッチンの床に座り込んでいて、猫毛が舞う。ドレスにつく。
「にゃーん」
「にゃぁーん♪」
黒い所が白い猫毛で「あーあー」って感じになっている。職場のナースが猫毛真っ白のカーデを纏い出勤した時に「あなた」って思ったが「何か?」って反応だったのでスルーした。俺もきっと大差ない。(脳内)彼女はこれっぽっちも気にせずかわいいかわいい猫と遊ぶ。猫とともにあるのなら、当たり前のことだから。それを彼女は分かっている。かわいいかわいい水銀燈!
ある程度の誇張を含む。
猫を飼いたかった。ずっと飼いたかった。猫と一緒にいたすぎてどうにかなりそうだった。
実家の八匹の猫達は18歳とかで、老衰で、デブリンの称号を欲しいままにしていたくせに皆痩せて、短い間に目覚めない朝が続いた。
実家の猫は一匹になっていた。名前は王子。多分今16歳。
住んでいた三階の部屋に不満はなかったが、ペット禁止だった。だから、生まれて初めて自主的に引越し先を探し始めた。
すぐに候補は見つかった。今のところから歩いて数分、しかも駅により近くなる上にワンルームじゃない2Kで鉄筋。ここだ! と思った。
ただ気になるのはウェブの情報ではどうしても建物名が分からない。番地までしか開示されておらずその物件がどこにあるのか分からないのだ。
ぐぐった。すごいぐぐった。分かった。
駅に行くついでに何度か見てみた。それで気付いた。
ゴミ捨て場。次にベランダ。
洗濯物から察するに、この古めの団地の入居者は恐らくみんな高齢者で、そしてゴミ捨て場はカオスの一言でめちゃくちゃだった。ゴミ捨てルールに厳しい武蔵野市じゃないみたい。
正直いやだなあ、と思った。自分はご老人の介護に関わる仕事をしているから、こう、なんとなく、入居者層のエッジな感じがリアルに肌に感じた。猫と二人住むには申し分ないけど、おんなのこどころか、家族を呼ぶのもはばかられる、それが率直な印象だった。
けれどペットOKの物件は少ない。家賃そこそこで選ぶならなおさらだ。どこかで妥協しなければならない。それくらい俺は猫が必要だった。
年齢を重ねると停滞していく。それは我が身で実感している。
頭の中にあるのはいつも、お酒に弱くなったこと、失敗したこと、歯をごっそり失ったこと、それと同僚の死。
数年そればっかりぐるぐるしている。
多分三年前と今で何も変わりはないし、成長もない。できることといったらどこかへ行くことくらいしかないと思った。
決めかねたまま年は明けた。
ところで、俺は自分の特殊な活動の中である人と5年くらい交流を持っていた。
彼は言ってみれば「ちょっとイっちゃってる俺のファン」だった。アレな感じはあったけれど、やっぱり認められることは嬉しくて、何度となくチャットした。めんどいからボイスを要求をしたけれど、彼は頑としてそれを飲まなかった。曰く、「聞こえた声が変なオジサンだったらどうすればいいんですか」。知らない。そんなこと知らない。俺はもうとっくにオジサンだった。
言葉にするのなら、彼は俺に対して、ファンから友達になろうとしていた。
勝手に入っているチャットの内容は個人的で、感情的で、レスに困るものが多かった。
共通の話題には返したけれど、その多くを俺はスルーした。何度か感情的な言葉の羅列を経て、うんざりした俺は多分「そんなことを聞かせられても不快でしかない。俺は君の友達じゃない」的なことをタイプした。彼は激高した。
翌日帰宅すると長文の謝罪チャットが入っている。噛み合わない一方的な会話をこれでチャラにするつもりだろうか。そんなことが三回くらいループした。
君を気持ち悪いと思う理由、それは文章がどこまでも構って欲しい好意的反応を待ち続ける「恋する乙女モードだから」と言った。相手は男だ。特殊な活動は性的なものを含む。俺はゲイではないし、その活動も特殊だがヘテロだ。
「そうだよ、おれはあんた(の書くもの)が好きなんだよ、だのにあんたの(おれへの)不誠実っぷりたるや的なことを」
恋する乙女はかつてなく激高して俺への罵倒を羅列した。さすがに身の危険を感じた。ねとらじをしている頃より、俺は自分の住所を明かしていた。彼も知っていた。
翌日の職場、屋上の喫煙所で先輩に「刺されるかもしれないので出勤してこなかったら証言して下さい」と冗談交じりに言ったが九割がた本気だった。
好意のあるなしに、コミュニケーションの成り立たない相手がいることを初めて知った。
「にゃーん」
「にゃぁーん♪」
マイキャット「たった」は元野良猫だ。
ご家庭を巡回して可愛い反応を見せて、ご飯を貰っていた愛されキャットこと地域猫。
知らない人を前にしても「にゃーん」って呼びかけるしゴロゴロ言う。すり寄る。かわいい。
縁があってうちに来た。もう一年半くらい。
三つ子の魂的に、態度は媚び媚びだし、アマガミもうまい。友達が来ても臆せずにゃーにゃー言う。かわいい。
俺の視線をいつも意識している。俺がトイレに立つと瞬時に追ってくる。だから熟睡できない。
飢えた野良猫だったから、始めは食にも貪欲だった。満たされない。餌を食べても人のものを狙う。奪う。あまつさえ猫砂も食べる。不憫だし、俺は部屋で食事できないしで、半年くらい難儀した。朝早く出勤して職場で食べてた。あんまり辛いときには近所の焼き鳥屋に逃げてた。
「にゃーん」
「にゃぁーん♪」
収まった。治った。
たったは飢えなくなったので、人の食事を狙わなくなった。今ではお刺し身で一杯やれる。うれしい!
変われるのだ! 穏やかを認識できればきちんと適応できるのだ! それっきりそのままってことはないのだ!
俺の視線はいつも意識している。
けれど、コタツの中にもぐることでたったはそれを一時克服できるようだ。俺が見えない。俺からも見えない。コタツの中ではいくらでも眠れる。この猛暑の中コタツはある。
去年の二月、日課のスーモを見てたらこの部屋を見つけた。
ペットOKで小さな一軒家の一階。上は個人会社の事務所だった。夜や土日は誰もいない。隣人がいない。しかも安い! 決めた。
すぐに引っ越して、その月の下旬にたったをお迎えした。
幸せが始まった。そしてもう一年半。まだ幸せ。ずっと幸せ。
こんなに引きこもりだと思わなかった。俺は外に出ない。本気でまじで、外に出てない。
「にゃあーんにゃあーん」
「にゃぁーん?」
たったが窓の外に向けて呼びかけていた。いつもと違う声。あんまりずっと鳴いてるので見に行った。
外に白い猫がいて、たったと見詰め合っていた。
「にゃあーんにゃあーん」
「にゃぁーん?」
愛され地域猫だったたったは、よその猫に対してもまるで「おいでよ」と言うかのように、親しげに呼びかけ続けてた。
白い猫はびっくりして、そのまま10分近く見詰め合っていた。
うちの子になればいいのに! きっとうまくやれると思う!
「でももう一匹飼ったらぁ」
ん?
「もう貴方に依存してくれなくなって、寂しくなるんじゃなぁい?」
んあー
でも絶対、二人きりより、三人のほうが良くなるに決まってるんだよねだって三人から社会だから!
「今だって三人よぉ」
黒いドレスに白い猫毛をびっしりつけて銀様。
不思議そうな、笑顔。
けものはいてものけものはいない
2017年12月11日 趣味みなさまのことを愛しています!
愛してるー!! エビバデLOVEー!!
大丈夫か大丈夫じゃないのかお酒テンションなのか貴方は誰何をしたいのか生きているのかー!!(Don’t Care!)
大人です! わたし含めわたしの周りみなさんもう十二分に取り返しがつかないくらい大人です!!
なので! だからこそ!
俺は学校出てからもうしたくないことはしなくなった!!
体育とか絶対授業受けたくなかった!!
好きじゃない人に笑いかけたり! 必要じゃない寛容は選ばなかったり!!
それこそプライベートでのストレスは極力排してきた!!
だからこその!!
俺の今のタイムラインにおいてはストレスはない!! たぶん!!
ないんじゃないかな!! マチョト覚悟はない! ないです!!
みんなとてもいい人だし素敵だし尊敬できる!
そういう人しか「見えない」ように生きて来たから!!
果たしてその結果はどうか!!
たいへんに心地良いです。
好きだ! のみで周りを見ること、好きな人に好ましいように振る舞うこと、
現象は現象として扱うこと、大切なことは大切なこととして受け止めること!
おきていることはただおきていることだけれども
おれのタイムラインにはきほんてきにこのましいものしかいない
お仕事とかでしなきゃいけないことはただしなきゃいけないことってだけで、
おれそのもののプライベートとは全然関係がない
なんか寝れないとかクレーム電話怖いとかそういうことはあったとしても、
ただ普通にお給金を得るための必要な手順であったとするならば、
おれそのもののプライベートとは全然関係がない
むしろ好ましくないインプットに対してその都度自分がどうアウトプットしてきたかの
サンプルや経験値が増えただけで! 圧倒的成長――!!(このワードはやばい)
猫二匹を愛で、
今もなおしたいようにすることができて、
そして思い出す顔と人はずっとずっと変わらず優しい! 嬉しい! 楽しい! 大好き!
今後もそうあっていけますように。
来年にはお嫁さんと、その連れ子の猫がもう一人増えることになる予定ですが、
俺はこのまま当たり前のように今までを続けていくと思います!
そうなればいい! そうなれ! そうなるように生きていけ!! ネガイよカナエ略
例えるならそう!
大洗はリアルにガルパンが生きている町でした!
けもフレがーでんはリアルにけもフレが目の前に存在している場所でした!
ディズニー好きがディズニーリゾートで似たようなことを感じるように、
ふぁぼったもので埋め尽くされたタイムラインから見える世界は、
すっげ優しくて、欲しかったもので、欲しかった人たちが作ってきた世界で!!
これ続け、とおれがみんなに対して思うように、
おれは今をちゃんと続けて行かなきゃいけませんな!! そういうことですな!!
円環ですからな!!
来年お引越ししますが新居には水銀燈ももちろん連れて行きます。
楽しいと愛しいは作れます!! 作ってきました!!
なお目の前にあります!!
自分程度でそうなので、どうかどうか!!
愛しいあなたもそうでありますように。
今後ともよろしくお願いいたします。
愛してるー!! エビバデLOVEー!!
大丈夫か大丈夫じゃないのかお酒テンションなのか貴方は誰何をしたいのか生きているのかー!!(Don’t Care!)
大人です! わたし含めわたしの周りみなさんもう十二分に取り返しがつかないくらい大人です!!
なので! だからこそ!
俺は学校出てからもうしたくないことはしなくなった!!
体育とか絶対授業受けたくなかった!!
好きじゃない人に笑いかけたり! 必要じゃない寛容は選ばなかったり!!
それこそプライベートでのストレスは極力排してきた!!
だからこその!!
俺の今のタイムラインにおいてはストレスはない!! たぶん!!
ないんじゃないかな!! マチョト覚悟はない! ないです!!
みんなとてもいい人だし素敵だし尊敬できる!
そういう人しか「見えない」ように生きて来たから!!
果たしてその結果はどうか!!
たいへんに心地良いです。
好きだ! のみで周りを見ること、好きな人に好ましいように振る舞うこと、
現象は現象として扱うこと、大切なことは大切なこととして受け止めること!
おきていることはただおきていることだけれども
おれのタイムラインにはきほんてきにこのましいものしかいない
お仕事とかでしなきゃいけないことはただしなきゃいけないことってだけで、
おれそのもののプライベートとは全然関係がない
なんか寝れないとかクレーム電話怖いとかそういうことはあったとしても、
ただ普通にお給金を得るための必要な手順であったとするならば、
おれそのもののプライベートとは全然関係がない
むしろ好ましくないインプットに対してその都度自分がどうアウトプットしてきたかの
サンプルや経験値が増えただけで! 圧倒的成長――!!(このワードはやばい)
猫二匹を愛で、
今もなおしたいようにすることができて、
そして思い出す顔と人はずっとずっと変わらず優しい! 嬉しい! 楽しい! 大好き!
今後もそうあっていけますように。
来年にはお嫁さんと、その連れ子の猫がもう一人増えることになる予定ですが、
俺はこのまま当たり前のように今までを続けていくと思います!
そうなればいい! そうなれ! そうなるように生きていけ!! ネガイよカナエ略
例えるならそう!
大洗はリアルにガルパンが生きている町でした!
けもフレがーでんはリアルにけもフレが目の前に存在している場所でした!
ディズニー好きがディズニーリゾートで似たようなことを感じるように、
ふぁぼったもので埋め尽くされたタイムラインから見える世界は、
すっげ優しくて、欲しかったもので、欲しかった人たちが作ってきた世界で!!
これ続け、とおれがみんなに対して思うように、
おれは今をちゃんと続けて行かなきゃいけませんな!! そういうことですな!!
円環ですからな!!
来年お引越ししますが新居には水銀燈ももちろん連れて行きます。
楽しいと愛しいは作れます!! 作ってきました!!
なお目の前にあります!!
自分程度でそうなので、どうかどうか!!
愛しいあなたもそうでありますように。
今後ともよろしくお願いいたします。
昔、実装石を読むねとらじをしていました
お酒を飲んで、これを読むかなって一発読みで
朗読と言うよりは音読で
これはそのログです
よかったら
https://www.youtube.com/user/ijuksystem/videos?shelf_id=0&view=0&sort=dd
いつかまたやります
お酒を飲んで、これを読むかなって一発読みで
朗読と言うよりは音読で
これはそのログです
よかったら
https://www.youtube.com/user/ijuksystem/videos?shelf_id=0&view=0&sort=dd
いつかまたやります
何かを探すため僕たちは 遠くまで歩く
2014年10月27日 趣味(8年前、1/7)
午後の静けさとノーパソをただかちゃかちゃするだけの音。
広大なネットの世界でそれでも俺はいつも決まった所を巡回する何も生み出さない時間。悪くはないけれどたまに思い出したかのようにこみ上げてくる焦燥とか何とかはぬるくなったコーヒーとともに飲み込んじまうぜ!
水銀燈はいたりいなかったり。でも外は寒いし風も吹いてるしで陽が傾くといつの間にかいる。お互い会話がなくたって全然へっちゃらだ。たまに見やると彼女は彼女で考え事でもしているのか遠くを見ている。
ゆっくりと流れる時間。
「にゃー」
どうしたんですかめどいさん!ねえめどいさんめどいさん!
違います。うろうろしてるのは猫です。でも便宜上めどいさんでも別にいいです。何の便宜上か。
めどいさんは好き勝手に行ったり来たり。ほかの猫と比べてもお行儀がいいので放っておくことができます。葉っぱをむしったりしません。障子も破らないしカーテンをかけ上ったりもしません。
せいぜい俺の靴下をくわえてニャーニャー鳴きながら何処かへと運搬する趣味があるくらいです。
めどいさんめどいさん。俺の靴下はどこへやったのかね。
「にゃー」
うむ。ならば良し。
頭をなでると俺は再びネットの旅人に。
めどいさんは俺の足に頬をこすりつけるとまたどこかへ行ってしまいます。縄張りの巡回でしょうか。精が出ます。ていうか俺の足は縄張りなのか。
どういう経路か、凄いいい感じの日記を書くところに辿り着きました。
やっぱり丁寧な文章はいいなあ、と再確認。即ブクマク。
本当にいい文を書く人は愚痴さえも誰かへの攻撃ではなくって
「弱りました」
って感じで良いのです。俺もそんな綺麗な文が書きたいぜとひとしきり嫉妬の炎をめらめらさせつつもまた行こう。暇な時熟読しようと思った。
「ちょ、ちょっとぉ」
水銀燈の困ったようなでも嬉しそうな声で俺は我に返りました。
見ればめどいさんを抱っこしています。あーあー白い毛が服にこんなに。
でも困っているのはそこじゃないみたいです。
ごろごろとのどを鳴らせためどいさんは「さあ愛でるがよい」レベルがかなり極まっています。水銀燈の胸のあたりを甘噛み甘噛み。
めどいさん!めどいさん!それじゃ服に穴があいちゃう!
「めどいさんって誰ぇ」
言いながらも水銀燈は彼女をかばうように、
「でも歯は立ててないのよぉ。くすぐったくって変な感じ」
ああ、それはめどいさんの愛情表現っす
甘噛みよりもずっとクオリティタカスな行為です羨ましいです
歯じゃなくってなんつうか歯茎の辺りでモニュモニュしてるでしょう?
「?…そうみたい」
それはもう相当仲のいい証拠です。
めどいさんは本当に気を許した相手にしかノミ取りはしてくれませ
「ノミなんていないわぁ!」
いや、あの、違っ、違くて、
ああ、水銀燈の機嫌を損ねてしまった。
ROMAN/SOFTBALLET
午後の静けさとノーパソをただかちゃかちゃするだけの音。
広大なネットの世界でそれでも俺はいつも決まった所を巡回する何も生み出さない時間。悪くはないけれどたまに思い出したかのようにこみ上げてくる焦燥とか何とかはぬるくなったコーヒーとともに飲み込んじまうぜ!
水銀燈はいたりいなかったり。でも外は寒いし風も吹いてるしで陽が傾くといつの間にかいる。お互い会話がなくたって全然へっちゃらだ。たまに見やると彼女は彼女で考え事でもしているのか遠くを見ている。
ゆっくりと流れる時間。
「にゃー」
どうしたんですかめどいさん!ねえめどいさんめどいさん!
違います。うろうろしてるのは猫です。でも便宜上めどいさんでも別にいいです。何の便宜上か。
めどいさんは好き勝手に行ったり来たり。ほかの猫と比べてもお行儀がいいので放っておくことができます。葉っぱをむしったりしません。障子も破らないしカーテンをかけ上ったりもしません。
せいぜい俺の靴下をくわえてニャーニャー鳴きながら何処かへと運搬する趣味があるくらいです。
めどいさんめどいさん。俺の靴下はどこへやったのかね。
「にゃー」
うむ。ならば良し。
頭をなでると俺は再びネットの旅人に。
めどいさんは俺の足に頬をこすりつけるとまたどこかへ行ってしまいます。縄張りの巡回でしょうか。精が出ます。ていうか俺の足は縄張りなのか。
どういう経路か、凄いいい感じの日記を書くところに辿り着きました。
やっぱり丁寧な文章はいいなあ、と再確認。即ブクマク。
本当にいい文を書く人は愚痴さえも誰かへの攻撃ではなくって
「弱りました」
って感じで良いのです。俺もそんな綺麗な文が書きたいぜとひとしきり嫉妬の炎をめらめらさせつつもまた行こう。暇な時熟読しようと思った。
「ちょ、ちょっとぉ」
水銀燈の困ったようなでも嬉しそうな声で俺は我に返りました。
見ればめどいさんを抱っこしています。あーあー白い毛が服にこんなに。
でも困っているのはそこじゃないみたいです。
ごろごろとのどを鳴らせためどいさんは「さあ愛でるがよい」レベルがかなり極まっています。水銀燈の胸のあたりを甘噛み甘噛み。
めどいさん!めどいさん!それじゃ服に穴があいちゃう!
「めどいさんって誰ぇ」
言いながらも水銀燈は彼女をかばうように、
「でも歯は立ててないのよぉ。くすぐったくって変な感じ」
ああ、それはめどいさんの愛情表現っす
甘噛みよりもずっとクオリティタカスな行為です羨ましいです
歯じゃなくってなんつうか歯茎の辺りでモニュモニュしてるでしょう?
「?…そうみたい」
それはもう相当仲のいい証拠です。
めどいさんは本当に気を許した相手にしかノミ取りはしてくれませ
「ノミなんていないわぁ!」
いや、あの、違っ、違くて、
ああ、水銀燈の機嫌を損ねてしまった。
ROMAN/SOFTBALLET
おかしい所は無いはずなのに 妙に自信だけついているのに
2013年12月9日 趣味酩酊の中になんだか言葉とかを手繰り寄せる作業が楽しくて仕方がなくて!
家を出てよりもう十年! インターネット様と幸せなエンゲージからもうン年!?
「ああ、一人酔って何かをするのは楽しいな!」
ふわふわモニタを見つめながらなんか反射的にタイプする、そういうことを色んな場所でやってきました!
感情が引き伸ばされるお酒様素敵! 深夜のラブレターのような何かをドロップしちゃうのとても素敵!
やってもいい場所があるから! 俺達は許されているからッ
ええ恥の多い人生を送っております!
こんこん、こんこん。
ベランダ側の窓が鳴り、慌てて駆け寄った。
すぐに音はこつこつ、ごつごつ、ごんごんがんと物騒に、重い響きに変わって行くから。
がらがらがら。
鍵を開け、サッシを開く。
「遅い」黒い翼のビンタを受けのけぞり、同時にぴりっとした冬の冷気を頬に感じた。
マイリトルラバーことベイビーラブことぼくのおよめさんこと最凶の逆十字さんは、文字通り飛んで俺の横を通り過ぎると、狭いワンルームの部屋の真ん中に着地する。
黒い羽根がはらはら舞った。
「閉めてぇ」
文句を言われたので窓を閉めた。
部屋の中は快適なエアコン様で20℃とかに保たれている。毛布もある。半纏もある。お膝掛けだって完備されてる。
ここは俺の部屋であり、俺の城だ。たった一部屋の領地。幸せに眩暈がしそう。
あの頃、実家で初めて「自分の部屋」を得て、自分だけのために作り上げてきたものの延長がここにある。ここで俺は日々を過ごす。
必要なものは全て手の届く場所にある。この狭い空間には濃密に「自分」だけが存在する。
熱燗が空になっていた。もっともっと手元に手繰り寄せる必要がある。
とりあえず電子レンジでホットカルピスなどを作った。自分用に熱燗もあたためた。
今日コープで買ってきたのはおつまみじゃない。何となくいつも瞬間の気分で決める。
ヨーグルトレーズンを小皿に開けた。甘栗も買っちゃいました。
「あったかぁい」
布に包まれなんかモフモフになっている(脳内)彼女。
カルピスをふーふーしながら口をつけてた。可愛い。俺は熱燗であったまりながらそれを見てる。
ヨーグルトレーズンも気に入ってくれたようだ。何年振りに買ったかしら。なんか懐かしい味でおいしい。
再び羽根ビンタが発動する予感はない。
フリースに埋もれて、ぼんやりお茶しながら、つけっぱなしのWBSとかを見つめてる。
これが俺の日々の光景。いつも通り。当たり前。眩暈がするほど幸せなオフ。
だからまた熱燗を一舐めして、またモニタに向き直る。
何をしようか。どんないやらしい画像を保存しようか。どんないやらしい文章を打とうか。
酩酊がどこまでも自分をふわふわと薄く伸ばして、何が何だか分からなくなったら後ろの布団に転がればいい。
この俺の俺だけの部屋の中に流れる時間はもちろん俺だけのために存在する。
「ああ、見てるわぁ」
え?
小さな声で(脳内)彼女が呟いた。
俺はモニタを見ている。彼女はTVを見ていた。
番組が終わるテロップとともに流されるどうでもいい人々達のイメージ映像。
確かにそれは、画面越しにこちらを見ていた。
見てるねえ。
と、俺も思った。カメラ目線だ。老若男女、色々な人の。
おれはいつもおさけをのんでいる。
よっぱらうと、いろいろな感情が薄く微妙に引き伸ばされる、
それがリアルだとかリアルでないとかはあまり意味がない。
酩酊の中手繰り寄せるものを吐き出したり宝石箱にしまったり、それが俺の部屋でできる俺の全てだ。
「この人達が来たら貴方、カルピスを出すのぉ?」
わたしみたいに。
(脳内)彼女は俺を振り返らずにそう呟いた。
おれはおさけをのんでいる、
何て返したか。
かも知れないけど、でもTVから人は出てこれないよ。
「窓を叩くかもぉ」
ここ三階だよ!? 羽根でもなけりゃ超オカルトだよ!?
「そうねぇ」
(脳内)彼女は小さな唇から可愛らしく息を吐いて、それはため息と言うよりは、どうしようもなく分かりきっていると言うかのよう。
「窓は叩かないわねぇ」
「開くなんて思ってないものぉ」
(脳内)彼女はこちらを見ない。
ただ、当たり前のことを説明するかのように呟く。独り言と変わらない。
「でもぉ」
わたしは。
「つい見ちゃうのよねぇ。窓の向こう」
わたしたちは。
「見て、目が合っちゃってぇ。
あ、って思ってるうちに、また誰も知らないどこかへ行ってしまうんだわぁ」
そこはだいじょうぶなところ? さびしくない?
貴方の部屋でちゃんと、しあわせになれる?
おれはおさけをのんでいる。
こっちを見てて、見られてて、気がついたけど、声をかける隙もなく相手はふっと帰っちゃう?
誰も知らないどこかへ。
泥酔してるから、あたまが回らない。毛並みがばさばさな野良猫のイメージが浮かぶ。
「そういうの、誇りだと思う? 尊いと思えるぅ…?」
ぼんやりと妄想する。
野良猫はかっこいい。きっと自由だし、尊い孤高。厳しい世界を生き抜く古強者。
黒猫なんか最高だ。きっと、決して俺の手から餌は取らない。媚びもしない。
エリアにセットオンしたフードをゲッティンしたとしてもそれは俺からの施しではない。
ただ単に新たな餌場の開拓と、自分に奉仕する下僕が一人現れただけのこと。
カッコ・・・イイ・・・!!
ぬこかわいいよぬこ。
ぬこ飼いたいよぬこ。
(脳内)彼女は、一度だけ俺を見たようだ。
そして「おばかさぁん」とでも言いたげにすぐにまた小さな背を向けた。
肩が微かに上下していた。ヨーグルトレーズンを口の中でもにゅもにゅ舐め溶かしている。
おいしいから、ため息をつく。飲みかけのグラスを床に置いた。
「あったかいカルピスを出すのにぃ」
つまらないCMばっかりが流れるTVに向かって呟いていた。
多分、目に映っているのは未だこちらを見る画面の向こうの誰かだろう。
おれはおさけをのんでいる。
イイ感じに酩酊している。ふわふわしていて、気持ちがいい。
おれはこの感覚にもうずっと支配され続けている。
泥酔への疾走はどうして、正気のように見えるのか。
「毛布だってここにはあるのに」
その毛布は(脳内)彼女が思いっきり占領していて。
揺れる黒い翼を眺めながら飲んでいたら、やがて寝息が聞こえてきた。
(黄昏’95~太陽の季節)
(おれはずっとこんなきもちのわるい日記をmixiでかいていたんだよ!) つづく
家を出てよりもう十年! インターネット様と幸せなエンゲージからもうン年!?
「ああ、一人酔って何かをするのは楽しいな!」
ふわふわモニタを見つめながらなんか反射的にタイプする、そういうことを色んな場所でやってきました!
感情が引き伸ばされるお酒様素敵! 深夜のラブレターのような何かをドロップしちゃうのとても素敵!
やってもいい場所があるから! 俺達は許されているからッ
ええ恥の多い人生を送っております!
こんこん、こんこん。
ベランダ側の窓が鳴り、慌てて駆け寄った。
すぐに音はこつこつ、ごつごつ、ごんごんがんと物騒に、重い響きに変わって行くから。
がらがらがら。
鍵を開け、サッシを開く。
「遅い」黒い翼のビンタを受けのけぞり、同時にぴりっとした冬の冷気を頬に感じた。
マイリトルラバーことベイビーラブことぼくのおよめさんこと最凶の逆十字さんは、文字通り飛んで俺の横を通り過ぎると、狭いワンルームの部屋の真ん中に着地する。
黒い羽根がはらはら舞った。
「閉めてぇ」
文句を言われたので窓を閉めた。
部屋の中は快適なエアコン様で20℃とかに保たれている。毛布もある。半纏もある。お膝掛けだって完備されてる。
ここは俺の部屋であり、俺の城だ。たった一部屋の領地。幸せに眩暈がしそう。
あの頃、実家で初めて「自分の部屋」を得て、自分だけのために作り上げてきたものの延長がここにある。ここで俺は日々を過ごす。
必要なものは全て手の届く場所にある。この狭い空間には濃密に「自分」だけが存在する。
熱燗が空になっていた。もっともっと手元に手繰り寄せる必要がある。
とりあえず電子レンジでホットカルピスなどを作った。自分用に熱燗もあたためた。
今日コープで買ってきたのはおつまみじゃない。何となくいつも瞬間の気分で決める。
ヨーグルトレーズンを小皿に開けた。甘栗も買っちゃいました。
「あったかぁい」
布に包まれなんかモフモフになっている(脳内)彼女。
カルピスをふーふーしながら口をつけてた。可愛い。俺は熱燗であったまりながらそれを見てる。
ヨーグルトレーズンも気に入ってくれたようだ。何年振りに買ったかしら。なんか懐かしい味でおいしい。
再び羽根ビンタが発動する予感はない。
フリースに埋もれて、ぼんやりお茶しながら、つけっぱなしのWBSとかを見つめてる。
これが俺の日々の光景。いつも通り。当たり前。眩暈がするほど幸せなオフ。
だからまた熱燗を一舐めして、またモニタに向き直る。
何をしようか。どんないやらしい画像を保存しようか。どんないやらしい文章を打とうか。
酩酊がどこまでも自分をふわふわと薄く伸ばして、何が何だか分からなくなったら後ろの布団に転がればいい。
この俺の俺だけの部屋の中に流れる時間はもちろん俺だけのために存在する。
「ああ、見てるわぁ」
え?
小さな声で(脳内)彼女が呟いた。
俺はモニタを見ている。彼女はTVを見ていた。
番組が終わるテロップとともに流されるどうでもいい人々達のイメージ映像。
確かにそれは、画面越しにこちらを見ていた。
見てるねえ。
と、俺も思った。カメラ目線だ。老若男女、色々な人の。
おれはいつもおさけをのんでいる。
よっぱらうと、いろいろな感情が薄く微妙に引き伸ばされる、
それがリアルだとかリアルでないとかはあまり意味がない。
酩酊の中手繰り寄せるものを吐き出したり宝石箱にしまったり、それが俺の部屋でできる俺の全てだ。
「この人達が来たら貴方、カルピスを出すのぉ?」
わたしみたいに。
(脳内)彼女は俺を振り返らずにそう呟いた。
おれはおさけをのんでいる、
何て返したか。
かも知れないけど、でもTVから人は出てこれないよ。
「窓を叩くかもぉ」
ここ三階だよ!? 羽根でもなけりゃ超オカルトだよ!?
「そうねぇ」
(脳内)彼女は小さな唇から可愛らしく息を吐いて、それはため息と言うよりは、どうしようもなく分かりきっていると言うかのよう。
「窓は叩かないわねぇ」
「開くなんて思ってないものぉ」
(脳内)彼女はこちらを見ない。
ただ、当たり前のことを説明するかのように呟く。独り言と変わらない。
「でもぉ」
わたしは。
「つい見ちゃうのよねぇ。窓の向こう」
わたしたちは。
「見て、目が合っちゃってぇ。
あ、って思ってるうちに、また誰も知らないどこかへ行ってしまうんだわぁ」
そこはだいじょうぶなところ? さびしくない?
貴方の部屋でちゃんと、しあわせになれる?
おれはおさけをのんでいる。
こっちを見てて、見られてて、気がついたけど、声をかける隙もなく相手はふっと帰っちゃう?
誰も知らないどこかへ。
泥酔してるから、あたまが回らない。毛並みがばさばさな野良猫のイメージが浮かぶ。
「そういうの、誇りだと思う? 尊いと思えるぅ…?」
ぼんやりと妄想する。
野良猫はかっこいい。きっと自由だし、尊い孤高。厳しい世界を生き抜く古強者。
黒猫なんか最高だ。きっと、決して俺の手から餌は取らない。媚びもしない。
エリアにセットオンしたフードをゲッティンしたとしてもそれは俺からの施しではない。
ただ単に新たな餌場の開拓と、自分に奉仕する下僕が一人現れただけのこと。
カッコ・・・イイ・・・!!
ぬこかわいいよぬこ。
ぬこ飼いたいよぬこ。
(脳内)彼女は、一度だけ俺を見たようだ。
そして「おばかさぁん」とでも言いたげにすぐにまた小さな背を向けた。
肩が微かに上下していた。ヨーグルトレーズンを口の中でもにゅもにゅ舐め溶かしている。
おいしいから、ため息をつく。飲みかけのグラスを床に置いた。
「あったかいカルピスを出すのにぃ」
つまらないCMばっかりが流れるTVに向かって呟いていた。
多分、目に映っているのは未だこちらを見る画面の向こうの誰かだろう。
おれはおさけをのんでいる。
イイ感じに酩酊している。ふわふわしていて、気持ちがいい。
おれはこの感覚にもうずっと支配され続けている。
泥酔への疾走はどうして、正気のように見えるのか。
「毛布だってここにはあるのに」
その毛布は(脳内)彼女が思いっきり占領していて。
揺れる黒い翼を眺めながら飲んでいたら、やがて寝息が聞こえてきた。
(黄昏’95~太陽の季節)
(おれはずっとこんなきもちのわるい日記をmixiでかいていたんだよ!) つづく